イマジネーションが輝く、デンマークの旅

いつでも、ワンダー(驚き)とアドベンチャー(冒険)を求める筆者。
またいつもの、急な発想で、コペンハーゲンの3daysofdesignに行ってくることにしました。

今回の記事はデンマークとお仕事をしたいという、私の野望を主題にしています。似たような夢を持つ人も多いはずなので、読んで参考にしてもらってもよし。

個人事業主として、欧州と日本、やがては世界を横断する我がビジネスを立ち上げ安定させるという夢を持ちながら、有り余る自由を、持て余す現実。

我が道を思うがままに謳歌しながらも、財務面では本気で危ない橋を渡るという、そして成果も美しい曲線は描かないという、厳しい現実も突きつけられています。

昨今流行りの、「フリーランス働き」の、ライトサイドとダークサイドの、二つの姿を描いています。

Table of contents

    Air Chinaでの旅路

    今回の旅券は、お金のない女子のための欧州の旅友(?)、人生初のエアチャイナを利用しました!羽田→北京→コペンハーゲンの乗継ありの旅。行きは、AM 02:00に到着し、12:20あたりまで北京空港に滞在する超ハードスケジュール……幸いにも、帰りのトランジットも2時間程度。

    北京国際空港のお土産屋さんで買ったセピア色のパンダキーホルダー♡かわいいパンダグッズがいっぱいありました。

    最初は北京国際航空でのトランジットや中国の航空会社ということで、躊躇もしましたもの、けれど往復の金額は15万以下と価格としては超魅力あり。しかし、実際は想像を超える、非常に良い体験でした。

    面倒だなーと思ったのですが、北京国際空港は比較的綺麗でお土産なども豊富、ちょっとした中国観光気分も味わえます。ラウンジに入れる方は、中華食べ放題のため嬉しい。

    顧客体験感想:オペレーションは良、けど仕事としての再利用は微妙

    航空券購入の感想

    Air Chainaのアプリ経由で航空券を購入しました。

    一方で、購入後のオンラインチェックインの手続きや座席指定はややわかりにくく… しかも最悪なことに、アプリで購入したのに領収書が発行されないという悲劇。

    メールで問い合わせても、待遇はチャイナ風な粗悪さ(日本デスクに電話してね)だったので、正直な話、ここがネックとなって、仕事ではもう一度利用するかどうかは微妙だと感じました(汗)

    なんで公式アプリで買ってんのに領収書がないの!仲介サイトを経由すれば安易に獲得できるかもしれませんが、こういう手間はお仕事人としてはどうなのかなと感じます。

    その傍ら、正直羽田のカウンターの人は親切でした。CAさん達も、中華風なコミュニケーションスタイルですが、そんなに居心地悪くもありません。

    機内の座席

    Airbusなので広い!座り心地も悪くない。

     

    映画/Wi-fi

    中国企業なので、グローバルな映画作品と、通常のインターネットは使用不可。ここがエアチャイナの一番大きなネックかもしれん……ハリウッドや邦画も観れません。まぁ、タブレットに事前DLして観るのはありですが、準備をしとけということです。

    日本のANAがピカチュウならば、こちらはなんとも中国本土感満載のパンダさんが登場しまくり。

    機内食

    私は常に低脂肪の食事を選んでいますが、エアチャイナの低脂肪食はANA/JALと比較して、「まずい」でした。ANAやJALは有名シェフやTANITAとの健康志向のコラボがありますが、エアチャイナはそこまで至っていない模様。普通の食事は中華食。

    ドリンクはジャスミン茶など中国特有のものがあって、ほっこりしました。

     

    北京国際空港でのトランジット

    意外と楽で早い。

    荷物検査は古い機器でやや面倒なのと、中華風コミュニケーション特有のストレートぶりと威圧感はありますもの、距離はそこまで遠くないのが楽。

     

    深夜の乗り継ぎの注意点

    ガーン、ラウンジが朝まで使えない(!)
    この事実を知らなかった私は、到着後、空港内の椅子で2hほど居眠りをしました。

    空港の中は、そんなに物騒ではなく、意外と夜勤の人たちも働いていたりするので怖くはないです。
    貴重品などは抱え込むなどして、盗難対策をしながら居眠りするのが良さげです。

    それにしても、北京の国際空港のラウンジはシュールなまでのパンダがいっぱいあり、色々と笑いたくなる。

    総括

    Air China(中国国際航空)の最大の強みは、ロシアの上空を飛べることです。これで、飛行時間が短くなるのが嬉しい!身体は楽といえば楽でした。

    とはいえ、領収書、機内エンタメ、機内食の特別食のバリエーションなどにおいて、更なる創意工夫や、個人の対策が必要であるのは確かです。

    また、基本日本からはトランジット便がほとんどなので、有利な時間帯に飛んでいるコースを選びましょう!

    ホテル到着:City Hub Copenhagen

    新時代のおしゃれカプセル風ホテル

    この期間中のコペンハーゲンのホテルの高っ!という絶望の最中、残りわずかで空いていたCity Hub Copenhagenというニューライクなビジネスホテルを予約しました。
    立地はヴェスターブロ地区という、市内から少し外れてるけれど、アヴァンギャルドでナウい感じのお店、カフェ、レストランが並ぶ通り。

    感想:お洒落な学生寮?

    なんと、このコペンハーゲンのHubはかつての食品倉庫、ホテルにしているのです。すごーく変な言い方をすると、日本の仮設住宅がいっぱい並んでいるようなのですが、実は……これが中は驚き。

    ドアを開けるとマイワールドが広がっていました。まるで秘密基地のような仕様です。部屋の鍵はデジタル式で、ヒッピーなリストバンドをスキャンする形式。

    ちょっとおしゃれな個室型ホテルのイメージ。大人になったんだけど、遊びの気分!
    ライティングは意外と楽しくて、音楽を流しながら、様々な雰囲気を楽しめる!防音設計です。

    ベッドは意外と広く、二人で一つの部屋でも問題なさそう。

    スマホと同期して、スピーカーやライティングで遊ぶ機能などもついていたり、ユニークな仕様。

    シャワー/トイレ共有、簡易キッチンありのコワーキングラウンジもあるので、ぶっちゃけビジネスっぽい人もちらほらいたりします。

    欧州はユニークなアイデアがあるもの

    Hubシリーズは、どうやらオランダの会社らしく、欧州の他の大都市(アムステルダム、ロッテルダムやレイキャビク)などにも同じのがあるよう。へー!オランダって面白い会社があるもんだな。

    これでもこの期間中は1万円以上するなど、円安物価高の全盛期においては、涙を流したくなるような価格でしたが、腹を括りました。

    最終的に綺麗&安全&想像以上に機能性があったので、私のような一人でやってきた冒険者には優しい感じでした。

    チェックインはデジタル化しているデンマーク。細部へのこだわりがある。

    3days of design

    1st dayー和とデンマークデザインの融合ー

    MOTARASUという日本からインスパイアを受けたデザインスタジオがあるらしい。

    初日の6/18に朝食イベントを開催するとのことで、とりあえずフレデリクスステーデン地区にある会場へ移動。何回かコペンハーゲンに来たことある人はわかるだろうけれど、フレデリクステーデン地区というのは、格式と伝統ある風貌の建物が多く、欧州の建築や美術が好きならば、心踊る外観です。

     

    3daysofdesign期間中は、諸々とイベントが開催されており、無料で参加できるものも多いです。実際の会場では、人がわんさかいて、早速入り口でスタッフが美味しそうな可愛いシナモンロールをおすすめしてくれました。

     

    朝食イベントでは、超インスタ映え&美味しいシナモンロールが無料提供!
    デンマークの海岸に毎年多く漂着し、ゴミとされていた海藻を再利用したインテリアプロダクト開発の試みもあり。
    このベッドの上のパネルの茶色っぽいのはなんと、全て海岸にあった海藻というゴミを使って作られているのだそう。
    めちゃくちゃラブリー♡ひと口がぶり!
    すぐ近くで開催されていたastepというデザインスタジオの展示。照明が素敵。
    日本からは、KARIMOKUさんが出展。和のテキスタイルを主題に。

    知らない人ばかりだと自分から話しかける勇気は必要なのですが、とりあえずスタッフっぽそうな人に話しかけてみて。主催スタジオのチーフやデザイナーだったりするので、そこで展示プロダクトの説明を受けたりしました。

    午後はアメリカカジという、横浜の赤レンガ倉庫のデンマーク版みたいな地区まで徒歩で移動。
    途中、おしゃれなヴィンテージインテリアのカフェで休憩したりと、街歩きも堪能しました!

    日本の伝統工芸との融合だけでなく、環境に優しい素材やバイオ科学を応用したサステイナブルなインテリアも勉強できて大満足!

    LéléというAmerikakaj近くのヴィンテージ風カフェ。内装が個性ある!
    Amerikakaj。その名の通り昔米国との貿易を行うための港だったみたい。
    St Leoという自然由来の塗料を扱う企業のインスタレーション。スウェーデンの家具とのコラボレショーンらしいのだけれど、とてもほっこりする色合い!

    2nd dayー新しい繋がりに出会うー

    写真はHartのカルダモンクロワッサン。とにかく巨大。

    二日目は、デンマークの地元のパン屋さんに行きたい。
    City HUbスタッフにお勧めされたHartというパン屋さんで、待望のRugbrødを購入!
    昨今、日本や世界の健康志向ピープルの間で話題になっている、茶色い北欧風のこのパン。

    通常のパンと比較して、カロリー面での嬉しさはもちろん、周囲に穀物の種がくっついているので腹持ちもいいのです。

    しかも、このHartというパン屋さんは、いい感じでおしゃれ&オーガニックな雰囲気日本よりお高めだけど、サイズも大きいのでお得感があります。

    ちなみに今回の滞在は、食費節約のため簡易キッチンを活用しました。デンマークのスーパーは、やや日本と比較するとお高めですが、サイズが大きくちょっとした惣菜もあったりするので、結構楽と言えば楽でした。

    スーパーでは、サラダ、小間切れにされたゆがいた鶏胸肉、カッテージチーズ、フルーツなどちょっとしたものがあるので、それを全部混ぜればちょっとしたバランスいい食事の出来上がり。

    午後からは、The Poster Clubというところのカクテルイベントで待ち合わせがあったので、移動。
    今回初めて、デンマーク人のグラフィックデザイナーの方ともお友達になることができ、本当に楽しかったです。

    デンマークでは、「日本のこと好きだよ」とか興味を持ってくれている人も多くて、こうした方々はとても暖かい眼差しで日本を見てくれているようです。

    The Poster Clubはデンマークの古いアパルトマンの中で展示を行っている、知られたポスター販売店。

    3rd dayー正統性とエレガンスのスタイルー

    Occhioはドイツのブランドです。Vivid& Retroがコペンハーゲンでの主題。

    午前中はCity Hub でお仕事。最終日は、Occhioという照明ブランドの展示を見に、フレデリクステーデン地区へ。

     

    私は実はこの場所が好きだったりします。
    初めてコペンハーゲンで、デザインミュージアムに行った時から、何とも言えない優雅さと品性が備わっている……フランス暮らしが主流だった私にとって、デンマークの建造物は、フランスのオスマン建築と比較して、異なる装飾やシェイプではあるものの、なんだか不思議な魅力。

    この日はOdd Fellow Palaceというロココ風な屋敷で、FRAMING主催の展示会がありました。こんな建物が、「コペンハーゲンにあったの!」というような場所で、まさに、宮殿さながらのような建築で、中は様々なインテリア企業が自社のブースを設けて展示をしていました。

    欧州らしい、伝統と格式ある空間。

    フランス、イタリア、オーストリアなどと比較すると、建造物の装飾は素朴ですけれど、色彩や空間設計はまさにロココの世界をイメージしているのだと感じます。

    玄関の水色のパステルカラーがお上品。
    知っている人は知っている、Helle Mardhalのかわゆいオブジェ♡

    空間があってこそ、デザインがあるもの。

    デザインや芸術が好きだけれど、それ以上にその後ろにある歴史や物語に惹かれるのだと実感しました。


    なぜ、そういうデザインが生まれたのかーーどういう風に使われていたのか、どういう新しい可能性があるのか……連鎖を理解するためには、そもそもデンマークの本来の伝統とはなんだったのか?を五感で探る、いい機会だったと思います。

    ぷちお仕事STAY編

    さて、今回せっかくデンマークに来たのだから、最低一週間は滞在したい…..少し自分の時間も取りたいと思って、3daysofdesign以外の二日間を別のホテルで過ごすことにしました。

    場所は、Zoku Copenhagenという、最近巷で話題のおしゃれな感じのビジネスアパートメント。運営会社はZokuシリーズ。彼らは、現代の変化である、ノマドスタイルな仕事に合わせて、簡易キッチン、ワークスペース、ラウンジをかねたビジネスアパートメントを欧州で展開しています。

    もう、コペンハーゲンはありとあらゆる宿泊先が高いのだけれど、今回は奮発して自分への誕生日だと思って、予約。(七月生まれなのですが……ちょっと早いけどね!)

    Amagarbroへ移動

    コペンハーゲン市内の地下鉄はDOTというアプリでチケットを買うと便利!

    この日はヴェスターブロ地区からアマガープロ地区へ移動しました。もはや、慣れてきたデンマークの電車と地下鉄。個人的に、地下鉄は頻繁に出ておりかなり便利です。

    ただ、めちゃくちゃ高いので、正直な話荷物が多いとかよほど辛い時でないと地下鉄も使用はしたくない……アマガーブロは中心からやや離れており、空港と市内の間に位置する場所です。

    Zoku Copenhagenという新星のビジネスホテル

    駅から3分弱のZoku CopenhagenはDR(デンマーク放送協会)のビルの近くにあり、やや団地っぽくありながらも、大きな公園もあったり、スーパーがホテルの隣にあったり、普通に池や鳥さんが歩いていたり。

    Zoku自体は入り口がわかりにくく、受付は五階にあります。

    エレベーターでロビーフロアまで上がったら、機械でセルフチェックイン。できなかったらスタッフさんにASK。若い子が数名働いていて、感じも良いです。

    ロビーラウンジは開放感あるヒュッゲムード。

    Zokuのお部屋は、想像以上にデンマーク風なスタイルだった

    ロフト式のベッドは、階段が隠れて収納されているよ!

    今回は簡易キッチンありのやや広めのお部屋しか残っていなかったこともあり……しかし実際のお部屋はロフトタイプになっていて、軽い1Rマンションのようなスタイル。シャワー/トイレがあり、キッチン/ダイニングは本当に使いやすいです。簡単なまな板、フライパン、包丁、食器類などは備えてある。

    壁には色んなポスターが額縁の中に飾られていて、ザ・コペンハーゲンという感じ。

    ベッドも広いし、しかもコンセントもあったり、ちょっとしたPCを置ける隠れワークスペースもありです。

    Hyggeligな労働環境ってなんなのか......

    ちょっとネガティブな話。

    デンマークってなんでも高い!

    カフェ/レストラン、公共の交通、家賃まで、€でもないし、若者や部外者にとっては正直参入しやすくはありません。

    そう、デンマークは欧州でも移民政策については厳しい処置をとっている。

    デンマーク人いわく、コペンハーゲン市内の賃貸価格はめちゃ高く、若者には住めないらしい。正直、借りるよりも、ローンでの購入の方が最終的にお得だそう。

    同じ大都市でも、スウェーデンやドイツの方が、だいぶ生活費は安い……

    それでも人々がデンマークに魅力を感じる理由があるとすれば、それはまさに、デンマーク人のマインドにあるのでしょう。小さくて、のどかな側面も残り、あまり自分たちを派手に、大きく見せたがりもしない。

    デンマーク人って、やや頑固、シャイ、悪くいうと無愛想だよね?けれど、話してみると、意外と物分かりが良くて、人生よく考えて生きてるなと感じます。

    そういうところは、なんだか、すれていない素朴な性格の昔風な日本人に似ている気がします。

    「本当に良いもの」を作り出すのが大事だ!

    物価は高いけれど、その代わり我々の哲学に共感できる人だけが住んでくれ、と思われてしまうかもしれない。
    でも、「人々の信念」と「生活の質」を守るためには、そうせざるを得ない。極端な観光化で民衆の生活が危機に晒されている日本とは大違いです。

    Odd Fellow Palaceにて。デンマークは長閑な国だけど、ある意味のんびりしすぎているという指摘もあるよね。
    パンだって高いけど、でもめちゃくちゃ大きいのと、満足してもらえるよう頑張っている気がする。そんな気持ちが伝わるシナモンロール。

    今の日本は丁寧なようで、何も考えずにダラダラとやりながら、働いていると見せかければいいと思っている人も多い。

    ビジネスも同じで、「いけてるっしょ?儲かってるっしょ?」とそれっぽく見せれば、騙されて買うと思う人も少なくはない。

    けれど、デンマークでは「見栄え」以上に、「物事の本質」を考えて探っているのが好きだと感じました。

    さらば、デザインの旅

    長いようで短かった旅も終わり。
    最終日は、Zoku Copenhagenでレイトチェックアウトしてから、
    電車で空港に移動することに……

    世界と仕事をするという夢

    デンマークは私の人生において「不思議な因果」を感じる場所……私の心の目標は、叶うのはまだ時間がかかりそうですが、何もかも最初から美味しい話なんてあるわけない!という志で動いています。

    そう、だってもし何かをやるとすれば、ビジネスにしろ、移住にしろ、その土地に対してリスペクトを持つべき。本当に、これから「何か」を実現させたいのであれば、それなりの「覚悟」と本気で向き合うことも大事。

    ロマンチックな幻想。私の大好きな公園の白鳥の親子が泳ぐ風景。

    デンマークで、これだけ日本が注目されているのは追い風ではあります。

    けれど、もっと大事なのは、「人との関係」です。

    日本に関係する方々と出会うたびに、本当にデンマーク人は不器用だけどフランクでフレンドリーだと痛感。

     

    西洋に行って、目の前で新しい光景を見るのも素敵だけど、それ以上にそこにいる人と出会い、笑顔になることも大切!これからもデンマークへのロマンは止まらない?